チーズの夢を見た鼠2匹に脳みそを壊された。

超絶ハピエン厨の私が「窮鼠はチーズの夢を見る」を見た感想です。最高の当たり映画でしたが正直言って吐き気が止まらない。さっき食べたラーメン出そうだしラーメン屋に傘と買ったパンフと漫画置き忘れて2回取りに戻った。明日から正常に生きていける気がしない。とにかく早く円盤出してください。窮鼠は生きる糧であり同時に1番の重荷。これはもはや見た全員に何かしらの後遺症を与えるバケモノ。

ここからはネタバレたくさんなのでまだ見てない人でネタバレ許せん人は回れ右でバイバイです。いや全人類見ろ。全員窮鼠に狂ってくれ。

 

 

 

まず一言感想を言うのなら、「苦しい」ですね。最初はね、私もテンションぶち上がりでしたよ。この映画全編中で4回くらいセックスするんですけど、最初のセックスシーンで女の人の乳首が映った瞬間私は驚きと共に感謝という感情を抱きました。ありがとうR15。ありがとう窮鼠。セックスって、素面というか、全然ムラムラしてない時とかに見ると滑稽なだけなんですよね。男と女が素っ裸になって腰振ったりしてるだけで、多分生きてる中でセックスしてる時とトイレしてる時がツートップで全然かっこつけれない、語彙力皆無女なのでこの表現しか思いつかなかったんですけど、みっともないんですよね。そんなシーンをあのキラキラ最年少アイドル大倉忠義がやってるんですよ?これだけで白飯2杯食える。女の人の乳を舐め回すシーンがあったんですけど男としての本能が1番みっともない姿で出てて最高でした。あと局部は映ってないけど肉と肉がぶつかる破裂音がしっかりしてるのでまじでリアリティあってこれオカズに出来るのでは?ってくらいエロかった。特に大倉忠義の顔!!!!必死に腰振ってる時の顔!!!!!最高!!!!!!

成田凌とエンカウントした時はもうバイブス上がりまくりですよ。私知ってる!この2人がくんずほぐれつするんでしょ!ってね!えへ!たちょの「たばこくさぁい」が絶妙に可愛くてもう私は……わたしは………ウッ………。キスもとてもとてもえっちでした。成田凌の舌がベロォってたちょの唇舐めるところ最高でしたね。そこから「どこにでもキスしていいでしょ?」って下へ降りていき…アッ、アーッ!お客様!お客様ーッ!いや、成田凌がどちゃくそえっちなんすわ………絶妙に細くて、中性的な顔立ちしてるから、ほんとにほんとにえっちで………ウッ………。

でもそこから地獄を呈してましたね。

この地獄というのは、基本的に死ネタNG別れるエンドもNG(凪のお暇は別)のハピエン厨光の腐女子である私にとっての地獄なので、多分闇の腐女子から見たら全然ハピエンだと思います。私はパンフで終わりの後をちらっと仄めかしてくれて一瞬安心しましたが今考えたら吐き気を催します。

まあ案の定これも別れるエンドなんですけど、そこまでの過程と後が最悪。褒めてますよ。クソ映画だったらここまでつらつら書いてないです。1回成田凌がキレて「あなたじゃムリだ」って言うところがあるんですけど、大倉忠義なんて返したと思います?「お前がそう言うならそうなんだろうな」ですよ?これを地獄の他にどうやって形容するんですか?

でも大倉忠義はその後成田凌の存在を大きなものとして認識して、新しく出来た彼女の前で意識せずポロッと「忘れるわけないのにな」って零すんです……いや、普通にくっつけよ……なんでお前らそんな右往左往して歪に歪んでるんだよ………やめろよ…………泣くだろ…………。彼女の表情見てみろよドン引きしてるぞ?死ぬほど健気な女の子が頑張って笑ってるんやぞ?おい?でも互いにクソデカ感情抱えてる男同士は最高に好きなのでそこは素晴らしいです。まじで監督と原作者と演者に足向けて寝れない。この地獄のやばやばなところは、いっこもすれ違ってないので訂正のしどころがないから修正なんて効かないしそもそも修正できないくらい歪みまくってるってことです。歪み、歪みっていうか………いや、感情がデカすぎて、さ……特に成田凌の………あの流され侍クズ大倉忠義ですら心奪われるくらいのクソデカ感情持ってる成田凌やばすぎないか………

えっ、ほかの地獄………?私に言わせるなら後半から全て地獄だが…………仲良く乳首当てゲームしてる時が1番平和で好きだったよ………あそこの期間で起きたスピンオフみたいなのやってくれんかな………ハピエン厨の私が喜ぶ………。

大倉忠義の昔の女もクズなんだなって思いました。いや大倉忠義がクズの中のクズだから結局大倉忠義だけがクズかもしれない。とにかく大倉忠義がクズでした。クズ男大嫌いな私にとってはそこも地獄ポイントでしたね………まじでクズすぎて吐き気。女をとっかえひっかえ、成田凌を引っ掻き回せるだけ引っ掻き回し、1ミリの執着心すら見せない。というか根底から執着心なんてものがない。本当に流され侍っていうあだ名の通りなんだよね。クズすぎて笑えないわ。クソッ顔がいいから許しちゃう自分がいるやめろ大倉忠義ーーーーーッ!!!!!!

はい。

 

ここから腐女子の私がひょっこりするんですが、大変興奮したポイント言いますね。

まずこの映画リバ要素あったんだね!?!?!?いや、大倉忠義が受けなのも成田凌が受けなのもどっちも解釈一致なんだけどびっくりしちゃってさ……最初の大倉忠義の辛そうな表情にすごくグッときた女なんですけど、大倉忠義の下で甘い声出してる成田凌もとってもとってもえっちで……ぐぅ………あの、円盤化の際、セックスしかしない三連休のふたりみたいな短編作ってくれません?金はいくらでも出しますよ?

あと、2人目の嫁(予定)を見送ったあと、成田凌が乗ってる車の窓をコンコン叩いて「行くぞ」ってぶっきらぼうに言った後すぐベッドシーンに移るところがあったんですけどそこでもう私は最大級に興奮しましたよ。いや、あんたあんなさっきめっちゃドライやったのに!?そんな情熱的に絡んじゃってま〜ぁ!?あ!?ってなりました。前述の通りこの映画4回くらいセックスするんですけど私が一番好きなセックスは最後であるこのシーンです。事後のシーンも漏れなく地獄なんだけど私はとても好きだった……これは好感の持てる地獄………。

あとは、大倉忠義がゲイバーへ行くところ。あのシーン、「成田凌を探してる」でもなく「自分のセクシュアリティを確かめる」でもなく「自分の中にある成田凌という存在のデカさを知る」シーンだと思うんですね………あそこクッッッッッッソ滾った………そうだよ………セクシュアリティが変わったわけでもなんでもなく、ただ成田凌という存在が例外なんだよ…………オエッ………無理……無理無理無理無理………クソデカ感情を摂取し続けると吐き気を催すことを今日初めて知りました………。

 

2人目の嫁(予定)と話すシーンが2回あったんですけど、そのどちらともに「前の彼女」である(そう嫁(予定)が思ってるだけ)成田凌について言及するところがあるんです。嫁(予定)が成田凌のことを「彼女」という度に大倉忠義は少し止まって黙るんですよね。そのあと「彼氏」だと訂正することなく成田凌という存在のデカさを説明する激エモシーンがあるんですが、その黙ってる間、何言おうか考えているのではなく、頭の中で「彼女じゃなくて彼氏なんだけどなぁ」って成田凌の存在を思い出してたりしてたら私はとても興奮します!!!!!!そりゃあ訂正する暇もないよね!!!!うんうん!!!!!!ハピエン厨の解釈はこうなるんだよ。

 

最後に、この作品で1番の地獄であるラストシーン。私見たあとグッズ売り場でポスカ見つけて思わず泣きそうになりましたよ。ポスカ買っとけばよかった……次見に行く時買おう………。

成田凌大倉忠義ではない他の男とベッドに入るんですが、致すことはせずただ泣きじゃくるだけ。一方の大倉忠義は嫁(予定)と別れを告げ、捨てられていた灰皿を洗ってテーブルに置き、成田凌が座っていた椅子へ座る。窓からは外の風が入ってきて、成田凌と共に「ダサい」と言った青のカーテンが揺れている。去っていってしまった成田凌を待つ道を選んだ大倉忠義は、どこか清々しいようなスッキリした顔で佇んでいるんです。

いや…もう……地獄……………この2人のシーンの対比というか、温度差が……地獄………スタッフロール流れた瞬間時差で涙腺がやられました。今日メンタルがかなり死んでて救いを求めてこの映画見たんですけど、セックスシーンで蘇生してもらったと思ったらラストシーンで殺された。2時間で生と死を体験しました。このハピエンともバドエンともいえない別れエンド。多分この後はパンフで書かれたとおりになるんだろうなとは思うし解釈一致だし、でもそれも中々に地獄なんですよね。絶対に幸せにならない幸せを掴んだ2人、って感じなんですよ。ちょっと無理すぎて無理ですね…………。

本当に大倉忠義成田凌にはあっぱれとしか言いようがない、素晴らしい映画でした。円盤買います。素晴らしい作品をありがとう。私はこの作品を一生胸の奥に抱えて生きていくことでしょう。原作を買ったのですが吐き気のせいで途中で読めなくなったので、ゆっくりゆっくり読もうと思います。本当にありがとうございました。